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映画 何者レビュー:就活生のリアルな苦悩を描いた衝撃作

2016年に公開された映画『何者』について、感想と見どころを紹介したいと思います。この映画は、直木賞作家・朝井リョウの同名小説を映画化した作品で、就職活動を通して自分が何者かを模索する若者たちの姿を描いています。佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という豪華キャスト陣が熱演しており、演劇界の鬼才・三浦大輔が監督・脚本を務めています。私は、この映画を観て、自分は何者なのかという問いに改めて向き合うきっかけになりました。この映画に興味のある方や、就活に悩む方にはぜひ観ていただきたいと思います。

作品概要

監督・脚本:三浦大輔
原作:朝井リョウ
出演:佐藤健 / 有村架純 / 二階堂ふみ / 菅田将暉 / 岡田将生 / 山田孝之
公開:2016年10月15日(金)公開
時間:97分

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あらすじ

映画『何者』は、就職活動の情報交換のために集まった5人の大学生が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって彼らの関係性が変わっていく様子を描いています。主人公の二宮拓人は、人を分析するのが得意な就職浪人二年目で、かつて恋人だった田名部瑞月に想いを寄せています。瑞月の友人である小早川理香は、自分の部屋を「就活対策本部」として5人に開放し、自らも意識高い系として就活に励みます。天真爛漫で何も考えていないように見える神谷光太郎は、瑞月の元彼で、拓人のルームメイトです。自らをキュレーターと名乗る宮本隆良は、就活は格好悪いと言いながらも、フリーの仕事が上手くいかなくなり、周囲に秘密で就活を始めます。そして、拓人にアドバイスをするサワ先輩は、自らも通ってきた道を知る先輩です。5人は、それぞれの思いや悩みをツイートしながら、就活に挑んでいきますが、1人目の内定者が出た時、彼らの中に渦巻く妬み、裏切り、本音が爆発して……。

見どころと感想

豪華キャスト陣の熱演

映画『何者』は、佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という世代を代表する俳優が集結した作品です。彼らは、それぞれのキャラクターに見事になりきり、現代の就活生のリアルな姿を演じています。
佐藤健さんは、就職浪人二年目の主人公・拓人として、冷静に他人を分析する一方で、自分の敗因に向き合えない葛藤や、瑞月への想いを抑え込む苦しみを表現しています。また、菅田将暉さんは、天真爛漫で強運の持ち主である光太郎として、明るく軽快な演技を見せる一方で、学生時代から秘めた想いが隠された彼の深い一面も見せています。
今や一流俳優さんとなっている方の若い頃の演技も楽しめますよ

リアルな就活事情と心理描写

映画『何者』は、原作の朝井リョウさんが、自身の就活経験をもとに描いた作品です。そのため、映画には、現代の就活生が直面する様々な問題や苦悩がリアルに反映されています。
SNSの使い方や情報の発信、自分の強みや弱みの分析、面接の対策や志望動機の作成、内定者との関係や就活仲間との距離感など、就活において避けて通れない局面が多く登場します。5人の就活生がそれぞれの思いや悩みをツイートするシーンは、彼らの心理状態が伝わってきます。これらのシーンから、彼らの言動の裏にある本音や自意識が見え隠れし、人間関係の変化がより深く感じられます。

人の心の裏がみえて人間の怖さを感じたよ

演劇界の鬼才・三浦大輔の演出

映画『何者』の監督・脚本は、演劇ユニット「ポツドール」を主宰する三浦大輔です。三浦は、映画『愛の渦』や『空気人形』などで、人間の感情や関係性を鋭く掘り下げる演出で高い評価を得ています。本作でも、三浦は、原作の小説を忠実に再現するだけでなく、映画ならではの工夫を凝らしています。例えば、映画の終盤では、5人の就活生が演劇サークルの公演に参加することになり、彼らが演じる役と自分の本当の姿が重なっていく様子が描かれます。このシーンは、映画の中で映画を見せるというメタ的な演出で、彼らの自己探求の過程を象徴的に表現しています。また、映画の音楽は、中田ヤスタカと米津玄師が担当しており、彼らの個性的な楽曲が映画の雰囲気を盛り上げています。

まとめ

映画『何者』は、就活を通して自分が何者かを問う若者たちの姿を描いた作品です。豪華キャスト陣の熱演や、リアルな就活事情と心理描写、演劇界の鬼才・三浦大輔の演出など、見どころがたくさんあります。私は、この映画を観て、自分は何者なのかという問いに改めて向き合うきっかけになりました。SNSの影響が強い現代において、自己と他者の関係をどう築いていくのか、その難しさと美しさを体験してください。

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